地植えのクリロと1年開花株の今後

  妻が育てていたクリスマスローズ、12年前に妻が事故によりなんとなく引き継いだクリスマスローズですがいつの間にか虜になってしまいました。                              今年で8回目のオープンガーデンを開催します。庭に植えてあるクリスマスローズは7~8年経過して植え替えもしないでそのままです。                    2~3年前から比較すると樹勢が弱くなってきたように思われます。         枯れてはいませんが株が皆大株になっているので現状維持しているように見えます。もともとガーデン内に入るときは足の置き場所が決められているので土そのものは踏み固められていないはずです。。。だからここまで育ってきているのか?株分けなり、植え替えして用土の入れ替え。。。面倒ですね。   そろそろ曲がり角に来ているのかな?         

土が固くなるということは 水はけが悪くなり根が張りにくくなる。地中の酸素濃度も低くなり酸欠状態になることだと思う。大株になりすぎて中央部が衰退していくことを考えると地中の酸素濃度が大切なのでしょう。                     根は栄養素の吸収と酸素の吸収で株が成長し、水はけの良い用土とはこの2つの条件をクリヤーしているのでしょう。

52年間存在しているクリスマスローズもあるわけだし、昔の株は丈夫なのかな?通気性、水はけ等ありますが地植えというものは対処しにくいですね。これが解決できればメリクロン栽培の株にも応用できるのではないか。                   ガーデンハイブリッド種と比べるとメリクロン栽培(異種間交配種)の育て方は未知の部分が多く手探りの状態で今日に至っています。(私の場合)。特にクリスマスローズを育てているナーセリーはほとんどが山間部か寒冷地で育てている。                              ナーセリーの情報が無い。ホームセンターの販売員さんが知らないから育て方がアドバイスできない。?                                                              メリクロン栽培のメーカーさんと情報を共有してこの地にあった育て方を見つけて発信してゆきたいと思います。

育種家にとって異種間交配種(メリクロン)は交配も出来ないし種も取れないし、面白みのないクリスマスローズです。しかし地植えでの存在感は格別なものがあります。時流をとらえて両目を開けて遊ばさせていただきます。                                        今年はこの辺に的を絞ってアクションをとりたいと思っています。

種から3年後に開花する.だから取り組む価値がある。1年開花株も後何年かすればそれが普通になるはずです。その精度を高めるために試行する毎日です。昨日70歳になり先を急いでいるわけでもないが急いでいるのかもしれません?

今日の作業は第二弾、昨年の春回収した種の苗、来年用の1年開花予定株の選抜をしています。とかくゴールドは育てにくいとかありますが、選抜をした中の約30%ほどがゴールドでした。クレオパトラや大輪咲も選抜をすることができました。                         選抜とは1年で咲いてくれそうな苗を選ぶことです。昨年は夢中でやっていました基本的な事がわかってきたので今年はいろいろな方策を考えられるところまで来ました。(液肥と用土配合の検討です。)                              現在用土配合は決まっています。手間がかかりますが成長期に合わせた用土配合を考える必要があるのでしょう。肥料の選択と同じ考え方が必要なんでしょうね。

言うまでもないが交配の結果が早く見られる。開花までの生育歩留まりが大幅に向上する。1年開花株はPOTで管理していますが、地植えで4株だけテストをしています。POTと比べると生育が早く3株は花芽を確認しています。(開花率75%)株の元気度が全然違い理想的に育っています。オープンガーデンで展示いたします。                                        現在POT上げ苗の1回目の植え替えをしています。昨年の植え替えの時期よりも約2~3週間前倒しができています。                             このままうまく育てられれば2回目の植え替えが昨年は5月でしたが今年は3~4月頃には出来そうな感じです。                                 生育期間が1カ月長くなり開花率も上がると思うのだが。。。捕らぬキツネの皮算用かな? 間違えた狸でした。 

最初の写真は地植えの異種間交配種の蕾です。ニゲルが片親になっているので開花が早いです。ほとんど氷の薔薇シリーズです。

 

氷の薔薇  ピコ 未知の部分が多い異種間交配種です。

 

ジョーガー

 

氷の薔薇  ホワイト

 

謎の4倍体

 

氷の薔薇  レッド

 

氷の薔薇  ピコ 咲き方に平咲、カップ咲とありますが この株はカップに近いのでお気に入りです。異種間交配種はほとんどが花数で勝負のものが多い。これから欲しくなるものは日本人好みの氷の薔薇が欲しいですね。

鉢植えのお気に入りの花です。

クレオパトラ交配の子供です。

 

ブラックの赤蕊です。

 

ホワイト 糸ピコ

 

クレオパトラ交配の子供です。

 

正統派?多弁花

同時期の1年開花株の前年度株と今年度の株、手間をかけただけ成果が出ました。2回目の次の植え替え予定は3~4月で昨年よりも1ヶ月前倒しができています。

2021年2月3日  1回目の植え替え後

 

2022年2月3日 1回目の植え替え後

 

2月3日は節分で私の誕生日です。70歳になりました。

1年開花株の地植え、POTよりもかなり成長が良く体幹がしっかりしています。POT品も次から次へと蕾が出てきました。開花率がどのくらいになるか楽しみです。

山上げしないで(できない)しっかりと育ってくれました。

 

オープンガーデンで見学できます。きっときれいな花が咲いてくれていると思います。

現在オープンガーデンの準備で庭の掃除やら忙しく過ごしております。時間の取れる方是非遊びに来てください。お待ちしています。

 

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