52年目のクリスマスローズ

オープンガーデンが縁でお付き合いさせてもらっている埼玉県熊谷市の柿沼ご夫妻宅に伺いました。                                  50数年生き延びているクリスマスローズを分けていただけることになりました。      50数年前に亡きお母さんが花好きで国華園さんから購入したクリスマスローズ2点。                                    柿沼さんご夫妻が結婚して51年目?結婚した時に既にクリスマスローズが植えてあったとのことです。

庭にほとんど忘れられかけていたクリスマスローズが密集していました。スコップを入れるとブツブツと根を切る音がする。通常ならこんな音はしない。           掘りあげてみると白い根はほとんどない木質化した黒い根ばかりでした。     こんな貴重なお金では買えないいただきものをして夢の様でした。来年のオープンガーデンの目玉まにしたいとおもいます。

先日、利根、沼田地区の巨木巡りのツアーに参加させていただき樹木医の先生が印象に残るお話をしてくださいました。                                    樹齢1400年の日本最古の桑の巨木こんなにも生存できるのは植物は循環型の生命ではなく根から栄養を吸収して葉の先端まで栄養を運んでいるので一生環境が変わらない限り生きられる。。。人間は食事をとり血液をろ過して循環型の生き物だそうです。循環型の生き物は寿命があるそうです。(うまく説明できません御免さない笑笑ホント)

 

木質化した根

50数年物のクリスマスローズ。ピンクとホワイトの2種類。

ホワイトから桜ピンク?バイカラー?に変身

このスポットは太古の昔からあったのですね。品種改良されてもこのスポットは現在も受け継がれて素敵な花を咲かせてくれています。

 

オープンガーデン7日目、原生地の気候

連日沢山の人に来ていただき有難うございます。ニゲル交配種がそろそろ終わりに近づいてきましたがガクは残りますので他の植物の咲き終わりと違いにぎやかに原型を保っています。しかし色がグリーン気味になってきました。

入れ替わるようにガーデンハイブリッド種が咲き始めました。まだまだ咲き始めで地上近くで咲いて背丈が半分くらいです。                       花友さんが家のクリロは背丈が大きくならないのは肥料が足らないのですか。。。?と質問してきます。 まだまだ気温が低いのでこれから現状の倍くらいの背丈になりますと答えています。背丈のピークは種袋が膨らんでくる頃です。

花友さんの半数近くがクリスマスローズの育て方を御存じないようです。特に鉢物で水のやりすぎで枯らしているようです。昨日80歳くらいの女性の方が原生地の気候について教えてくださいと言ってきました。                       いくつになっても向学心のある女性に私はビビり即発されました。現状に甘んじることなくやっていかねばならない気持ちをいただきました。

原生地の夏の気候(地中海)を例にとりますと日本の夏の降水量の四分の一で気温も20度くらいです。高温多湿の日本で毎日ほかの植物と一緒にクリスマスローズにも水くれをしていたら根腐れの原因になります。クリスマスローズの鉢の大きさにもよりますが他の植物に3回水をくれたらクリスマスローズは1回くらいにして下さいとアドバイスをさせてもらっています。 (萎れて来たら水が欲しいと思ってください。)

東京とローマの降水量を比較すると。                     東京

4月 5月 6月 7月 8月 9月 平均雨量と総雨量 単位mm (夏場と考える)
総雨量半年 平均雨量(月別 124.5  137.8  167.7  153.5  168.2  209.9  

 961.6 総雨量)   平均雨量)160

地中海(ローマ) (月別  60  33.5  21.4  8.5  32.7  74.4         230.5 総雨量)     平均雨量) 38.4 

総雨量半年      平均雨量(月)
東京   961.6     160.2
地中海  230.5     38.4

夏場は乾燥気味にした方が病気(根腐れ)にならない。

 

 

クリスマスローズ、多弁花

今年の多弁花が咲いてきました。多弁なので頭が重くなりうなだれてしまいます。正面咲(横咲)に咲くように交配をしています。                 中に1株だけ横咲の多弁花がありましたので、この花粉を多く用いています。ゴールド、ホワイトいろいろな多弁花を作出してみたいですね。            多弁花の苗の販売も予定しています。

今年のオープンガーデの鉢物の展示は多弁花を多く出します。多弁花は今が開花の盛りなのでオープンガーデの時はピークが去ってしまいそうです。

横向き咲多弁花、地植えにしました。

目の覚めるようなダークレッドとライムグリーン

もこもこもこ、という言葉が似合います。今年突然変異で誕生しました。

清楚の中に華やかさがあります。

まだベールをとりません。ちょっとお待ちください。

華やかさの中にお洒落ないでたち。

もうじき私の出番です。すでに横咲の受粉をしてあります。中央の4本の雌蕊の先端が白くなっているのが横咲の花粉です。

3週間くらい前に受粉させました。うまく受粉できました。

満開になる手前の80%咲が綺麗ですね。花弁裏側はホワイトピンクでリバーシブルになっています。完成された形ですね。

神様からのプレゼント。ありがたいですね。

ホワイト?ホワイトゴールド?赤蕊になってくれないかな?

 

有効菌の追肥作業と古葉切り

新葉が立ち上がり楽しみが増えている今日この頃です。冬野菜の種蒔き、植え付けが終わりひと段落です。今月末にはPot上げが始まりそうです。

先日追肥作業をしました。秋と春のお彼岸の近辺に行いますが今年は1週間くらい遅れ行いました。ロングライフの化成肥料(90日)を少々と有効菌(小糠の中で醗酵させて)とキノコ廃菌床に混ぜて庭植え、POT、鉢植えクリロに追肥いたしました。菌同士がかなりせめぎあっていると思います。今年は12月頃もう1度追肥を行う予定です。(予定はしますが実行できないことが多い。。。笑笑

4~5日前から適度の湿度で有効菌が元気に活動してくれています。黒っぽい菌は良くないとされています。狙いっていた白い菌が出てきました。土をふわふわにしてくれます。殺菌剤の消毒はここ数年したことがありません菌が死んでしまうので。

殺虫剤の消毒はアブラムシが出て来たら年に1回行います。(POT,鉢植え)庭植えクリロは基本的に消毒はしていません。しなくとも元気に育ちます。手抜き作業なんですよ、手抜き作業のやり方の重要なことは過湿状態にしない事なんです。

オープンガーデンの時によくある質問。古葉切の時期がわからない。(庭植えについて)  現在新芽の立ち上がっている株もあります。古葉切の時期は株によりかなりのずれがあります。新芽の成長の良いものは今月末から11月にはカットします。成長の遅いものでも12月末にはすべてカットします。2~3回くらいに分けて天気の良い日に地上から3~5CMの所でカットしてください。                (新葉は切らないでくださいね、切ってしまう人が多いのです。)        カットする優先順位は、葉を通して光合成をしていますので新しい葉は光合成の効率が良い訳です。葉が幾重にも重なっている所は光合成の効率が悪いので重なっている部分を優先的にカットしてください。 いつも葉を見たら太陽光発電のパネルを思い出してください。同じ役目をしています。太陽光パネルも新しい時は発電効率が高いはずです。葉も同じです。

大株のクリロは新芽の上に覆いかぶさっている葉は一度にスパッと切ると均一に新葉が成長して玉菊の様に咲きあがりが綺麗になります。

今年は例年になく白が強く繁殖しています。キノコ菌が苦戦しているようです。

白い粒はロングライフの化成肥料です。

 

 

雪景色と庭の住人

雪があるから雪景色の写真が撮れる。植え替え作業をしながら雪解けを待ちました。

庭一面雪景色の中に埋もれていた庭の住人。11時頃、顔を出してくれました。

雪害を心配しましたが、蕾の時なので茎がまだ短く茎折れは何とか免れました。

前回の雪の時はハウスがつぶれて最悪でした。今回は学習をしましてハウスに柱を補強しました。昨晩は雪下ろしをしたり何とか無事でした,

 

アンナーズレッド元気そのものです。太い茎アンナーズレッドは4倍体かな?簡単に調べる方法ないのかな?

4倍体クリロ昨年よりも花がしっかりとしています。昨年は2倍体の花粉を受粉してくれませんでした。横咲でなく上を向いて咲いています。

順調に生育しています。

こんなに強くベインが入る蕾は初めてです。3年前に交配したもの、初開花が楽しみです。

早咲のスノードロップが終わり、秋に植えたものが咲いてきました。